ヴァイオリンの日

明治13年(1880)8月28日、東京深川の松永定次郎という人が初の国産ヴァイオリンを制作しました。

当時はヴァイオリンは提琴(ていきん)と呼ばれ
上流階級の子女が習って広まっていきました。

明治の終わり頃になると、自由民権運動の活動家たちが「ラッパ節」などの『演歌』を生み出し、その演歌歌手たちの伴奏にヴァイオリンは無くてはならないものになります。
ヴァイオリンと演歌という組合せは大正時代になると更に普及し、演歌自体はやがて政治思想からは離れた享楽的なものに変化して行き、ヴァイオリンを片手に
歓楽街を回る「流し」の演歌師などが生まれます。

戦後は演歌の伴奏の主役はギターに取って代わられるようになり、ヴァイオリンがポピュラーソングに使われることはむしろ稀になってしまいました。
現在では、主としてクラシックとムード音楽での利用が主となっています。

西洋でヴァイオリンが誕生したのはだいたい16世紀後といわれています。
発明したのはガスパーロ・ダ・サロという人とされますが異説もあります。
それに少し遅れてクレモナ(Cremona)で
アマティ(Andrea Amati,1520-1580)がヴァイオリン制作を始めます。

だそうです。皆様も記念日にヴァイオリンを始めてみては如何ですか?